【鳳凰の飛翔】67話68話69話70最終話 あらすじと感想
2018年9月Netflixで配信が始まった中国ドラマ【鳳凰の飛翔】が最終話まで配信されました。
衣装、セットなども重厚で美しく豪華なこのドラマは史実とは一切関係のない完全なフィクション。天盛という架空の国の皇位を争う兄弟たちと、前朝の遺児のお話です。
第六皇子【楚王・寧弈】をチェン・クン、【鳳知微】をニー・ニーが演じていて、【寧弈】を演じるチェン・クンの不思議な魅力と、【鳳知微】ニー・ニーの中性的な雰囲気が良く、観進むほどに、【寧弈】と【鳳知微】の魅力に引き込まれました。
70話という長いお話もとうとう最終展開に突入しました。
今回は結末をわかりやすくするために少し長めのあらすじになっています。
67話あらすじ
王順儀を殺した経緯をはなす辛子硯とそれを許せない寧弈は言い争い、とうとう辛子硯に心無い一言を言い、出ていけと決裂してしまいます。
王氏の亡骸を前に悲しむ帝に、辛子硯は「皇太子は第十皇子 寧霽が良い」と命を懸けて願い出ます。
母が死んだと知って寧斉は荒れ狂っています。
そして、月泠が慶妃となり、赫連錚を巻き込んだ策に出ようとする長孫弘がいました。
顧南衣から寧弈は事の仔細を聞き、鳳知微は関係ないと知ったものの、顧南衣は何かを隠していました。母が監禁されていた場所に行った寧弈は、母が残した血浮屠の令牌を見つけます。
辛子硯はこれから先の天盛の安泰のための第十皇子 寧霽を中心にした策を帝に進言します。しかし、皇帝は寧弈と寧斉の様子を見なければと言います。そこに寧斉が参内して、母の死んだ事への恨み事をいい、命には命という公正な法の裁きをと寧弈への殺意を露わにします。なかなか決めあぐねている帝に、丁度月泠が来て、慶妃に奉じられたお祝いの宴席を家族のみで開きたいと願い出ます。
王府に戻った寧斉はとうとう父へ剣を向ける決意をするのでした。
鳳知微は兄長孫弘と大成の行く末を話しますが、お互いの想いには違いがあるようでした。そこに、赫連錚がやってきて、鳳知微に一緒に金獅国に帰ろうと言います。
辛子硯は第十皇子 寧霽に後継者教育を始めますが、寧霽は自分は皇太子にはならないと頑なに拒否します。そして、もし辛子硯が国の安泰の為を思うなら、父に願い出て六兄寧弈を復位させよと言うのでした。
68話あらすじ
月泠( 慶妃)は長孫弘と密会し自分に仕える宦官を殺し手下達と入れ替えます。
宮殿にきた、寧弈は年老いてしまった父に驚きながらも、母の愛はわかるが、父からは愛されていたのかわからないと言うのでした。
一方、火凰幇の長孫弘に会いに来た鳳知微は、兄が何か病を患っている事を知り、そこには沢山の大成の遺民が暮らしている事、そして信念を貫いて死んで行った沢山の大成の民がいた事を知らされます。
慶妃を祝う家族の宴が開かれていますが、寧弈と寧斉はお互いを非難し父の前で言い合いになります。父帝は怒りながらも、慶妃に注がれた酒に酔い倒れ、皇子達は部屋から出されます。
宮殿前で言い合っていると寧弈だけに帝が呼んでいると月泠(慶妃)に呼び戻され、趙淵すら中には入れてもらえませんでした。
部屋に入ると帝は泥酔しており、寧弈の後ろで剣を出す音がします。そして、宮殿の前庭に彭と亜相の率いる寧斉の兵が現れ取り囲まれます。亜相は帝に取り次を頼みますが、扉が内側から閉まっていて趙淵は入れません。部屋の中では寧弈がひとり刺客と戦っていました。寧弈を謀反人に仕立てる策だったのです。
しかし、帝は刺客に刺されてしまいます。やっと扉を打ち破り趙淵が部屋の中に入ると、帝は「皇位はお前が継げ、弱気になるな」と寧弈に話し倒れてしまいます。外では第十皇子 寧霽が寧斉達を阻止しようとしますが、皇位継承の詔に背いた逆賊であると寧斉達は言い闘いになります。
そこに、辛子硯率いる軍が来て、第十皇子 寧霽を援護するのでした。
寧弈の「父上!」と叫ぶ声がして宮殿の扉が開き、寧弈と趙淵が出てきます。帝は崩御され 寧弈が皇位を継承するようにという詔が出されたと言います。辛子硯と寧斉が「寧弈!」と呼び捨て、疑いの目を向けるのですが、寧弈は「朕は皇帝を殺した者を捜し出す」と言って皇位を継承する決意を示すのでした。
そして、第六皇子 寧弈は天盛の皇帝に即位するのでした。
69話あらすじ
即位式が執り行われ、寧弈は皇帝となります。
顧衍は五軍副都督に、寧澄は金羽衛の指揮使に任命されますが、辛子硯は亜相になって欲しいという申し出を断ります。その言葉は以前寧弈が言ったのと同じ言葉で、「後継者争いから離れ庶民になりたい」と言い、詔が出ても断ると言って去って行くのでした。
寧弈は金羽衛軍に火凰幇の月泠と寧斉を捕まえるよう命令を出します。火凰幇に着いた寧澄は待ち受ける長孫弘から切りかかられ長孫弘を殺してしまいます。それは長孫弘が殺される姿を鳳知微に見せて、寧弈への恨みを増幅させようとする策でした。
月泠が買い取った蘭香院の空き家で寧斉は錯乱状態になっていて、月泠にあおられ寧弈達への恨みを募らせていました。
鳳知微は兄の言葉を思い出し、赫連錚の申し出を受けて金獅国に行く事にします。
その赫連錚達一行に火凰幇を紛れ込ませて出国するという密告書を月泠は寧澄へ届けさせます。
都の太鼓橋に佇む鳳知微に寧弈は、以前は自分の傍にいると危ないからと遠ざけたが、今は自分の傍が一番安全だからここにいて欲しいと頼むのですが、鳳知微は去っていってしまいます。
金獅国へ向かう一行の前に寧澄の率いる金羽衛が立ちはだかり、戦になってしまいます。その場から逃げた鳳知微と赫連錚でしたが、駆け付けた寧弈の呼びかけに、火凰幇を助ける為鳳知微は、出ていきます。その鳳知微を弓で狙う(実は矢の先は無い)赫連錚の姿を見て、とっさに寧弈は赫連錚に向けて矢を放ち赫連錚は死んでしまうのでした。
蘭香院に寧斉を迎えにきた妻の宜君は、寧斉に出頭するよう説得するのですが、寧斉に気絶させられてしまいます。
70話最終話
宮殿の寧弈の前に連れてこられた鳳知微は、心を閉ざし赫連錚を殺した寧弈を許す事はできません。そして、どうしたら大成の遺臣たちを助けてくれるのかと冷たく言います。その姿に、寧弈は後宮に入れと鳳知微に命令するのでした。
寝所に入った鳳知微に寧弈は強気な言葉を言いますが、素直に衣を脱ぐ鳳知微を止めます。複雑な思いで向き合い、寧弈は自分の理想を語り会う時間を過ごします。それでも大成の民を許してくれるかと言う鳳知微に、寧弈は3日後に真相を明かすから、大成の遺臣達を天盛に従わせ、皇后になってくれるかと言うのでした。
3日後、楚王府に来た鳳知微は、顧南衣に連れてこられた月泠から、赫連錚の死の真相を聞きます。月泠を恭順させようと鳳知微は話しかけますが、月泠の激しい恨みの心は解けません。さらに寧弈は月泠の望む、復讐の想いを言い当てるのですが、月泠は大成の臣下だった人達や母や弟、そして雅楽、王氏、赫連錚までもが「あなたたち二人のせいで死んだ、それでも添遂げるのか!」と言うのでした。
寧斉を迎えに行った、第十皇子 寧霽は、寧斉が父が六兄に帝位を譲ると言った経緯を納得できれば、辺境でもどこへでも行くと言うのを聞き、楚王府に連れて行きます。
寧弈に悪態をつく寧斉の前に、父帝が現れます。
実はあの時命を取り留め、帝自ら「六皇子 寧弈を皇帝とする 朕が崩御したと告げ」と指示したのでした。気がふれた寧斉は妻の付き添いで宗正寺に送られます。
王氏を私恨の為に殺したと皆の前で証言した辛子硯は、寧弈に天盛の法に基づいて罰して欲しいと言い、二人のわだかまりは解けるのでした。
前帝、寧世征の前に剣を持ち現れた鳳知微は、なぜあの日に殺さなかったのかと問います。「朕の生涯で最も正しい判断は一介の平民の女子を天盛の無双国士に変え守ったことだ」と寧世征は言います。しかし、鳳知微は「自分を殺さなかったのは寧弈の兵権が怖かったからで、あなたには、情も義もない、人の世の真心とも縁が無い、帝位を失いなにも残っていない、だから殺す必要も無い」と言い、剣を捨てます。
その鳳知微に寧世征は、「もし皇后になれば、その事が群臣に避難され、よからぬ者達に利用され犠牲者が出て、いずれ憎み合う事になるだろう」と、「天下を安定させるには情も義も捨てなければならぬ」と言われます。
「古より、皇帝となるものは皆孤独なのだと」
そして、鳳知微はすべてを明らかにしてくれたと寧弈に感謝し、寧弈の申し出を受け入れると言います。それまでに済ませたい事があるので三日後に迎えに来て欲しいと約束をします。
鳳知微は大成の民を燕懐石に託し、閔海に向かわせます。
三日後、鳳知微は崖の上に立っています。寧弈の迎えの行列が門を出ると、土笛が遠くから聞こえ寧弈は鳳知微の決意を感じとります。
鳳知微は「二人の間にはあまたの血の犠牲がある、決して忘れられない。来世で私達は普通の民になれるわ」と言って崖から身を投げるのでした。
「鳳知微、君はもう見えぬところへ去り、自由になれたのだな。だが朕の余生はゆっくり身を削られる日々だ、一刀で潔く君のもとへ逝くこともできぬ。なぜなら 成し遂げぬ我らの願いがあるからだ。この寧弈はこれまでの人生で、帝位争いの犠牲を嫌と言うほど目にしてきた、ゆえに、朕は今生の力を尽くし、暴君の政を許さぬ世にしよう。法を軽んじる、恥知らずどもが、無辜の民に罪を着せぬ世に。それがかなえば、笑って君のもとへ逝ける」
そう思いながら雪の降る宮殿の階段をひとり行く寧弈がいました。
【終】
感想
観終わった直後に、感じた感想をこちらで書いていますが、ここでは少し冷静に視聴しなおし、最終4話を中心に書きました。
この最終話までの展開は本当に観ていて苦しくなりました。
特に辛子硯との関わりで残念な気持ちになりました。辛子硯にしてみたら、全力で支えてきた寧弈とのすれ違いと、寧弈からの心無い一言・・・。皇帝になった寧弈への断りの言葉を以前寧弈から言われた言葉をそっくりそのまま返し、ひとり取り残される寧弈の後ろ姿に、これから先の孤独を感じましたね。
皇帝になる騒動の場面では、まさかの急展開でここでも、帝位は望まないと言っていた寧弈への辛子硯の眼差しが刺さりました。
即位の場面もなぜか晴れやかではない雰囲気が、その先の展開を感じさせていましたよね。
そして、次々と自分の置かれた立場を見せつけられていく鳳知微が可哀そうでした。これでもかと突きつけられる辛い過去と現実・・・。妹ひとりに背負わせて死んでしまうなんてお兄さんひどいですよ。
寧弈への想いはどうだったのか・・・。この場面は本当の気持ちを表しているのかな?と初め観たときにはちょっとわからなくなるところもありました。
2度目の視聴でやっと、やはり、最後は本当は皇后になるつもりになったのだと思いました。寝室での二人の様子は本当に慈しむ姿だったのだと。父帝に、言われた事で寧弈の為に最後の決断をしたのだろうと。
結末を知ってから観ると、要所要所に表現された言葉や表情があったと気が付きました。なので、初めて観たときよりも結末を受け入れられました。心のざわつきも、お話への理解でかなり落ち着きました。
そして、2度目に観たときの方が泣けました。
前回書いた感想では、結末にやや否定的な感想だったかもしれませんが、今は違います。
良いお話だったと思います。
ところで、話は少し変わりますが、制作動画を観ていると鳳知微が身投げした崖の場所で、寧弈が献杯しているような画像が上がっていました。衣装もポスターなどに出てくる黒いマントです。そんな場面も撮っていたのに没になったんですね。
他にも、父帝が寧弈に臣下の礼をするところなど、まだまだ沢山の場面を撮影していたようです。
これで、ゆっくり制作動画などを楽しめるようになりました。
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