【鳳凰の飛翔】６４話６５話６６話　簡単あらすじと感想

２０１８年９月Netflixで配信が始まった中国ドラマ【鳳凰の飛翔】のあらすじと感想です。

衣装、セットなども重厚で美しく豪華なこのドラマは、史実とは一切関係のない完全なフィクションで、天盛という架空の国のお話です。

第六皇子【楚王・寧弈】をチェン・クン、【鳳知微】をニー・ニーが演じていて、【寧弈】を演じるチェン・クンの不思議な魅力と、【鳳知微】ニー・ニーの中性的な雰囲気がなかなかいい感じです。

観進むほどに、【寧弈】と【鳳知微】の魅力に引き込まれます。

双生蠱の呪縛から放たれた寧弈。６３話は水攻めで鳳知微を救い出すという大胆な作戦で終わりました。

６４話あらすじ

大悦 蒲城を水攻めし、鳳知微を助け出す事に成功します。

赫連錚は鳳知微が帰りたいのなら好きなようにして良いと言うものの、第六皇子　楚王・寧弈は鳳知微に赫連錚の傍にいた方が幸せになれると言って天盛に戻って行くのでした。

宮殿の秘密の部屋では、帝に雅楽が寧弈に一度で良いから会わせて欲しいと頼みますが帝は答えず、寧弈を帰路で捕らえてくるようにと命令を出します。

帝は寧弈を殺し自分も死ぬ事によって、皇位争いに決着をつけようと遺詔を作っていました。辛子硯と姚英達は第七皇子　魏王・寧斉を後継者にするという内容に驚き、撤回するように進言しますが、帝にそれなら辞任しろと言われます。

寧弈を守るため顧衍達は忠誠を誓って軍を動かして都に入場し、皇帝も軍隊を引き連れ対峙します。寧弈は守ろうとする顧衍達を全て後ろに後退させます。

一人跪く寧弈は父帝に双生蠱は解毒しましたと告げますが、父帝は剣を突きつけ何故何度も命令違反をし、逆らったのかと怒ります。

寧弈は皇子の証の魚符と兵部の麟符を差し出し、皇族から離籍し庶民になるので、母を返して欲しいと父に頼むのでした。

長孫弘は寧弈が自ら帝位争いを退いた事に驚き、天盛帝・寧世征に対する復讐をあらためて考えます。

二花を殺され、大花のお腹の子も亡くしてしまった辛子硯は傷心していました。

そして、庶民になった寧弈は母雅楽と再会するのでした。

６５話あらすじ

寧弈に会いに来た辛子硯は、火凰幇と寧斉のつながりなど、これからの策を伝えます。しかし、寧弈は皇位争いはしないと言い、やっとつかんだ庶民の暮らしを楽しみたいと言うのでした。楽しそうな家族の会話を見た辛子硯は、差し出された酒も、今は楽しむ気持ちにはならないと帰っていきます。

母との穏やかな時間を過ごす寧弈とは反対に、辛子硯は今までの自分の生き方を振り返り、寧斉への憤りを爆発させるのでした。

第七皇子　魏王・寧斉は父帝から「新帝に即位した後、兄弟を殺したりしてはならない、その時は廃するという遺詔を書いた」と言われます。

しかし、寧斉は六兄寧弈が本心から庶民になったのではなく、何か策があるはずと思っていて、寧弈対策の為に火凰幇の長孫弘に誘拐を依頼します。

寧弈の留守に魏王・寧斉からの贈り物が届けられます。その中には宗宸達が潜んでいて、雅楽が拉致されてしまいます。宗宸と遭遇した寧澄は宗宸と戦い殺してしまいます。そしてその瞬間を顧南衣は目撃し、その場に現れた長孫弘に「自分は鳳知微の兄で寧弈は我々を皆殺しにする」と吹き込まれるのでした。

天盛での出来事を聞いた鳳知微は、真相を探るためひと月間だけ帰りたいと赫連錚に言うのですが、赫連錚は鳳知微に離縁状を出すと言って訣別を言い渡します。

辛子硯は雅楽の誘拐とその後の寧弈と寧斉の喧嘩の話を帝に報告します。そして、寧弈に会いにきた辛子硯は、「周囲の者を守りたいならば天下を取るしかない」と寧弈に力説するのですが、寧弈は「ただ母を奪還したいだけだ」と力なく言うのでした。

寧弈は母雅楽を見つけ出すために動き出します。

６６話あらすじ

寧弈は寧斉の母王順儀を拉致します。

密かに帰京した鳳知微と相談した顧南衣は火凰幇に行き、寧斉と長孫弘の会話を聞き、囚われていた雅楽を密かに連れ出してしまいます。

寧弈の元に鎖蚊崖で雅楽と寧澄の交換をするという手紙が届き、寧弈は顧南衣や鳳知微が関わっている可能性もあると思い出します。

雅楽の監禁場所で顧南衣は「大成は知微を苦しめるだけだ」と言い、雅楽からは「大成はただの幻に過ぎず、皆全世代の執念で動かされている」と言われます。

顧南衣は火凰幇に行き長孫弘に対して、「お前の目的は何なのだと、そして師匠はどうして死ななければならなかったのか」を質問します。しかし、長孫弘は確信には触れず、ただ寧斉の指示に従って雅楽をさらっただけだと言い、帰って行く顧南衣を尾行させます。

鎖蚊崖では車に乗った雅楽と共に顧南衣が寧澄を待っています。寧弈は「おまえがやったとは思えない」と追及しますが、とにかく師匠を殺した寧澄を渡せば雅楽を返すと言って話を聞きません。そこに寧澄が現れ、切りあいになります。その最中、火凰幇の者達によって車は崖下に落とされてしまいます。

寧弈は母が死んでしまった事で落胆し、そばにいる鳳知微にも、「なぜ帰ってきたのか、なぜ鎖蚊崖にいたのか」と鳳知微の言葉を聞こうとはしませんでした。気が動転している寧弈は「二度と顔は見たくない」と鳳知微に言うのでした。

帝もまた雅楽が死んでしまった事で落胆していました。その心の隙に月泠は色香を使い接近し、一品の妃となる事に成功します。

落ち込む寧弈に王順儀が殺されたという知らせが入り、誰が殺したのかと辛子硯に聞くのですが、辛子硯は聞くまでもなく自分が殺した　と言うのでした。

感想

寧弈の決断には驚きました。形勢は誰もが優勢と思う状況だったわけで、謀反という形であったとしても勝つ事ができたかもしれなかった訳ですから。

でも、大悦にいた時から寧弈の心は決まっていたのかも知れませんね。

皇子に生まれた事で起こる、虚しい争い。本当の幸せはどこにあるのか。そして、雅楽が顧南衣に話す、過去の人達の執念を引き継いでしまっている次の世代の若者達の悲しさ。争いが新たな争いを引き起こして行く虚しさを感じました。

それにしても顧南衣も師匠が殺された事が許せなかったにしろ、どうしてあんな単独行動をしてしまったのか残念です。

辛子硯の辛い心の内も見えて、寧弈にある意味全てを捧げ全力で支えてきた彼の葛藤も今回の見どころでした。必死に説得しても寧弈に伝わらなかった時の辛子硯の表情に心打たれましたが、辛子硯もまた、恨みの連鎖の中に入ってしまいましたね。

直接的な寧弈と寧斉の争いに、長孫弘の策略がからんで、鳳知微も巻き込まれて行くのかと思うと、この先の悲しい流れが予想されて苦しくなります。

それにしても、後継者争いからは本心で離脱したい寧弈を、放っておいてはくれない、理解してもらえないのが可哀そうでした。

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