【フラワーアレンジメント】葉物(グリーン)の上手な使い方講座1【レザーファン(シダ)】
フラワーアレンジメントでは花がメインといっても、葉物の選び方と使い方で雰囲気が随分と違ってきます。今回は基本的な材料をどんな風に使っているか、作品例を使ってご紹介します。1回目はレザーファン。
レザーファン
どんな花屋さんでも手に入る材料で、レッスンでも基本パーターンでよく使うシダの葉です。
一般的に作られる家庭用作品の大きさでは、そのまま使う事はほとんどありません。大きくても下の左右2枚を切った上側程度の大きさです。1枚の葉を2~6分割程度にまで分割して使う事ができます。1枚、100円程度。
トライアングルやハーフラウンドのトップ背面で一番大きく使い、段々と小さくし、フロント下部や側面付近はやや大きめに入れると形がまとまりやすいです。基本的に葉だけでも、トライアングルやハーフラウンドといった形を花の一段下に短く形つくるように入れています。
途中の葉もフォーカルポイント付近を中心に考えて放射状に入れておくと無難ですが、少し上級になったら、葉の向き(角度)を少し変えてあげると、自然な雰囲気になります。私は葉の下から2段目3段目付近の葉を左右切り離さず表面を合わせた形で入れたりします。
下の写真は生徒さんの基本パターン(ラウンド)作品です。
緑としての扱いとしては、葉の色が少し濃いので、単品ではなく他の材料と一緒に使う事をおすすめします。
明るい色味の葉と一緒に入れると綺麗です。
下の写真では同じ場所にローズマリー、近くにナルコユリやレモンバームなどを入れています。
デザイン性のある入れ方
レザーファンも基本パターンのように均一ではない入れ方をすると、また違った印象です。
下はテーブルアレンジをダイヤモンドにアレンジした中級作品です。グリーンを均一配置ではなく、グルーピング(同一種をまとめる)して配置しています。右側に入れている観葉植物はクッカバラという材料です。
均一配置はある意味簡単ですが、面白みの無い作品になりがちです。別の葉と組み合わせてグルーピングすると、意外と簡単にお洒落な作品にする事ができます。
今後も、作品例になる良い写真が見つかり次第、追加していきます。
タマシダなど他の葉物の使い方はこちら↓
葉物(グリーン)の上手な使い方講座2【玉しだ】 3【ナルコユリ】 4【ユーカリ】
葉物全般についてのご紹介はこちら フラワーアレンジに使いやすい葉物(グリーン)基本素材と使い方
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