【フラワーアレンジメント】裂けやすい茎や弱い茎の花の挿し方
今月は、ステム(茎)が柔らかく入れ難い花材の入れ方をレッスンしました。
ヒヤシンス、カラー、水仙、など葱のように真ん中が空洞で茎が外側に裂けてしまうものや、パンジーのように茎が弱くすぐに折れてしまうものはアレンジで吸水性スポンジに挿し難い材料です。
ヒヤシンスやカラーは、ステムを切って一気に挿さないとタコ足状態になったりして特に厄介です。
今回はヒヤシンスが無かったので、カラーと、弱いステムの代表格のパンジーを使ってレッスンしました。
基本、吸水性スポンジは一度穴を開けた場所に挿し直すのは水揚げが悪くなると言われています。ステムの切り口に潰れたスポンジが詰まったり、穴の先端が潰れるのが原因と思われます。
さて、今回は初めから、【穴を開けておく】そんなちょっとルール違反な方法をレッスンしました。
ヒヤシンスやカラーの太いステムには【リンゴの芯抜き】
細いカラーや水仙などは【タピオカ用ストロー】を使って、スポンジそのものをある程度抜き取ってしまう方法です。
穴を開ける時のポイントは、出来上がりのステムの向き決めてから、アレンジの初めの内に行います。
穴も奥深くやりすぎない注意が必要です。オールサイドのデザインならスポンジのどこまでステムを挿すのかという事を考慮して穴を開けます。長すぎると他の花材とぶつかったり、下が空洞になって水が上がらない事になります。
↑ の右側、白いカラーはリンゴの芯抜きを使い、花の高さを調整するために更に花首部分を大きく削っています。
左側は細めのカラーだったので、ストローです。
この方法を使う時は特に、先に大まかなデザインイメージを決めておく事がポイントです。
さて、もう一つの弱い茎、パンジー。
これは本当に挿している途中で折れてしまいがち。
なので、弱そうと感じたら、先に細くてしっかりした別の材料の茎で穴を開けます。それでも、バンジーは弱いので、そっと扱ってあげて下さい。
先ほど↑のカラーのHさんの作品はこんな感じに出来上がりました。パンジーの花は全て先に穴を開けて挿しています。
パンジーでも、葉の下側を使う時にはそのままでも比較的大丈夫です。
少し平たい花器を使ったSIさんはカラーが印象的なお洒落な作品になりました↓。
綺麗なラウンドに仕上げたIさんの作品はミモザの房で形を整えて可愛い雰囲気です。
ヒヤシンスやパンジーなど挿しにくくて敬遠している方は、一度この方法で試してみて下さい。
ただし、水やりは頻繁に上からあげる事をおすすめします。
関連記事
-
【フラワーアレンジメント】9月暑さの残る季節に向くお花の選び方と入れ方
今月は9月でまだ暑さが残る季節に合わせたアレンジをレッスンしました。毎年9月はお彼岸前まで花の種類も
-
【フラワーアレンジメント】春のバスケットアレンジ
今月は春の花をバスケットにアレンジしてみました。バスケットや入れ方も自由で、花も2つのパターンで用意
-
【フラワーアレンジメント】秋のガーデンスタイル
今月は秋をイメージしたガーデンスタイルをレッスン。季節の景色を小さく切り取ったデザインです。今回は足
-
【リース型フラワーアレンジ】初夏の花で生花リースの作り方とポイント
生花を使ったリースアレンジ。リングの形はお洒落でかわいい作品になります。ちょっとしたポイントを注意し
-
【ハロウィン】フラワーアレンジをカボチャとリンゴで可愛くエレガントに!
今月はハロウィンアレンジをフルーツアレンジの手法でレッスンしました。カボチャとリンゴをメインにしたデ
-
【ドライフラワー】薔薇を使ったバスケットアレンジ(作り方)
生の花では綺麗に観れる時期は限られてしまいます。生花だと1週間も難しいというのが現実。その
-
【水彩画教室作品展】花装飾7日間で780名の方に観ていただきました!
10月2日から8日までの7日間の開催だった【水彩画教室作品展】の【花装飾】。7日間で780名の来訪者
-
【フラワーアレンジメント】ハロウィンの季節を意識した秋のアレンジ
10月のレッスンは秋とハロウィンを意識したアレンジをレッスンしました。完全にハロウィンだけのイメー
-
【フラワーアレンジメント】花の少ない季節におすすめ!洋ランを籠にアレンジ
真夏から今頃までの季節は花屋さんでも花の種類が極端に少ない季節。そんな時期に洋ランを使ってみてはいか
-
【フラワーアレンジメント】夏の葉物を使ったオールサイドアレンジの作り方
フラワーアレンジメントでも一方からしか観ないデザインと四方からも観るデザインがあります。裏と表という