【ボッティチェリ展】を観て!東京・春・音楽祭2016 アンサンブル カペラ聴いてきました!
昨日は上野に行ってきました。第一目的はヴォーカル・アンサンブル カペラの演奏会。
東京・春・音楽祭2016という企画の一つ。東京都美術館で行われている『ボッティチェリ展』にちなんだ同時代のフィレンツェとメディチ家に関連のある曲を歌うというもの。
フィレンツェのサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂が完成した際、献堂式で歌われたデュファイの「ばらの花が先ごろ(咲く頃?)」というモテットや、ジョスカン・デ・プレの曲など、6曲を演奏しました。
今回の演奏会のなかでとても興味深かったのは、プログラムにはなかった曲です。
今回の『ボッティチェリ展』に出展されているフェリッピーノ・リッピの絵画《聖母子、洗礼者聖ヨハネと天使たち(コルシーニ家の円形画)》の中に楽譜が描かれているのですが。演奏会前日カペラのメンバーがその楽譜がかなり正確な記述で歌えるのではと気がつき、音などに少しカペラの解釈を入れ編曲。書かれていない歌詞を、絵の中からヒントを得て『アベ・マリス・ステラ』ではないかと想定して、直前まで練習していたという曲が披露されました。
短い曲でしたが、その時代の空気感を味わえた気がしました。
少し残念だったのは、会場にほとんど残響がなく、教会などの響きの中で歌われている響きが出なかった事です。響きのある場所で聴いたら何倍も良かったのではととても残念でしたが。フィレンツェのあの大聖堂の中で歌われているのを想像して聴きました。
『ボッティチェリ展』
順番としては、演奏会の後に観に行きました。土曜日でしたが入場券売り場も少し並んだだけで買えました。
ボッティチェリの師匠だったフィリッポ・リッピと息子のフィリッピーノ・リッピの作品とで3人展でした。作品は聖母子像が多かったので宗教的な理解度の低い私にはちょっと難しかったというのが印象。
とは言え、聖母子像など軟らかい印象の作品なので、チケットに使われている絵などはやはりオーラを放っていました。
作品数も約80点、なかなか見応えがありました。
上野の森
東京・春・音楽祭2016という企画の冊子がプログラムに組み込まれていたのですが、内容が多彩で面白そうな演目もいっぱいありました。科学博物館のナイトミュージアム・コンサートや、西洋美術館の『カラバッジョ展』にあわせたリュートや古楽のコンサートなど企画物も凝っています。近かったらもっと行くんですけどね・・・。
噴水の公園もリニューアル後初めて行ったのですが爽やかな雰囲気。雨上がりでしたがたくさんの人が来ていました。
桜の開花が宣言され、数日後にはもっとすごい人になるのでしょうが、桜が咲いたらやっぱり観てみたい気分にもなりました。
関連記事
-
-
【石神さん】志摩にある女性の願いを一つだけ叶えてくれるという神社に行ってきました(伊勢神宮番外編)
ルーツの旅に伊勢神宮と伊勢地方を回った今回の旅の最後は、鳥羽からパールラインを40分ほど走ったところ
-
-
ヴェルサイユ宮殿の迷走記3(プチトリアノン編)
ヴェルサイユ宮殿を自力で観光した迷走記3回目。宮殿前の庭園に出て散策しながら大運河前を通って約1時間
-
-
【アパホテルプライド赤坂国会議事堂前】泊まってみました!
紀尾井坂の紀尾井ホールでの本番があり、前日に泊まってみました。紀尾井ホールの目の前にニュー
-
-
【おはらい町】伊勢神宮内宮の参道は素敵な観光スポット!<食事編>
伊勢神宮内宮に向う五十鈴川に沿った参道はとても素敵な観光スポットに作られていました!駐車場はA5にな
-
-
【水彩画教室作品展】花装飾してきました!今年はコスモスの季節にできました
10月1日からの【水彩画教室作品展】本郷台リリスに活け込みしてきました。今年はコスモスが咲き始めの
-
-
江ノ島から北鎌倉へ江ノ電とバスを使って新緑の古都を散策しました
久々に鎌倉を散策してきました。地元だからこそ普段はあまり観光的な事はしません。今回は片瀬江ノ島でラン
-
-
【箱根ガラスの森美術館】紅葉とクリスタルのコラボが綺麗でした!
箱根の観光スポットの一つ、【箱根ガラスの森美術館】に行ってきました。ここは小田原駅や箱根湯本から桃源
-
-
2015年何をしてたか
2015年もあと少し。今年は私の年!元旦から風邪をひいてスタートした今年。年明けからちょっと緊張して
-
-
【鎌倉】緊急事態宣言下とはいえ観光客が戻り出している様子でした!
緊急事態宣言が未だ発令されている状況ですが、先日、用事があり鎌倉に行ってきました。平日の4時を過ぎた
-
-
【上野東照宮】初めて行ってみました!造営当時のままの社殿と立派な灯篭が印象的
東京都美術館に行った帰り、動物園の向こう側にある上野東照宮ののぼりに気がついて、行ってみる事にしまし



Comment
フィレンツェ、また行きたいなあ。
「最後の晩餐」のスケールの大きさ、奥深さに感激し
街のバッグ屋さんやパールで過ごした楽しい思い出があります。
フィレンツェの大聖堂のなかで
聴いたらさぞ素晴らしいでしょうね。
フィレンツェいいですよね。あの古い時代に繁栄した街の雰囲気がなんともいえません。
今回の演奏会は会場がほんとに残念でした。
都立美術館の講堂だったのでしかたないのですが、いままでアンサンブルカペラを聴くときは教会なので教会の響きの中に中世の教会音楽という雰囲気をたっぷり楽しむ事ができます。
やはり、グレゴリオ聖歌やルネサンスの楽曲は残響の中で聴くべきだと痛感しました。
それにしても、絵の中に描かれたネウマ譜をさすが専門家はちゃんと演奏できるんだと関心しました。