*

【フラワーアレンジメント】単調になりがちな材料を個性的な作品にするポイント

210719are65a

同じ材料を使った作品でも材料の配置で個性が発揮されます。アレンジの基本に則った入れ方は簡単に仕上げられるという利点がありますが、どうしても面白みのない出来上がりになります。

個性的な材料を使ったとしても、配置に工夫が無いとやはりインパクトの薄い仕上がりとなってしまいます。

今回は少し個性のある色数を抑えた材料を使ったアレンジで、配置の工夫の仕方をご紹介します。

↑↑の写真は花屋さんで材料を選んだ時の様子です。普段お花を選ぶときにも、花の顔が見えるように一旦テーブルに置いて全体のバランスを確認しています。

お花のコンセプトは受賞記念のお祝いの花なので紅白にしています。

アレンジメントの仕方

今回のアレンジでは大きめの籠を使っています。吸水性スポンジを入れるために、花のラッピングフィルムを2枚敷き込み、ヘリから3cmほど長く切って少し巻き込みワイヤーで留めています。ワイヤーは無くても大丈夫ですが、水を入れる場所を間違えないように注意してください。

210719area70

◆配置のポイント

個性的な雰囲気に作りたい時は、まずどの材料を見せたいのかを考え、そのメイン材料がポイントとなった作品になるよう先に配置していきます(ポイントの花が小さかったり弱い物は後から入れます!。

ここが、基本の入れやすい入れ方とは違う点かもしれません。

もちろん、全体の大きさや大まかなアウトラインなどは前もってイメージしておく事が大切です。

今回の作品では、モンステラの葉とプロテアが見せたい材料でしたので、まずは大きくて後からは入れにくいモンステラの葉を先に2枚入れました。その後にプロテアを入れています。

アレンジでは大きな材料は先に、小さな花は後からにしないと、大きな材料に隠れてしまう事になります。

210719area72a

この段階で、ほぼ全体のイメージを作っておきます。

このフォーカルポイントを中心に花束を作る要領で花の範囲を広げて行きます。

◆葉の入れ方

私はこの後、バラを数本入れた後に手前にアンスリュームの葉AとBを配置しています。

210719are82b

 

このAとBは1枚でも良いような狭い範囲に入れているのですが、縦に向き合わせて入れる事で、べったりとした平面の緑になりがちな部分に空気感をプラスしています。

モンステラのCとDも少し立て気味にしてDの葉の面を半分隠しています。また、2枚は隙間を開けて配置しこちらにも風が通る空間を開けています。

葉の表だけでなく、裏を見せるというのも、変化をつける方法の一つです。

大まかに前面を入れた後、横からと後ろ側を入れます。バラなどの花は3,4本入れずに残しておくのもポイント。

先ほどのモンステラCとDの間にも花を入れていきます ↓↓

210719area83b

 

 この隙間は涼し気な空間として見せたかったので、花は赤いバラと白のカーネーションを1本ずつだけです。

◆花色でデザイン性を見せる

そして、赤と白だけの花を選択していますが、配置をはっきり分けて入れる事でインパクトのある印象にしています。

後ろ側はこんな感じ ↓↓

210719area84a

 

前面からは赤い花とモンステラ。

前からはちらっと白い花が見えて、横から後ろに回ると白い花だけのコーナーという仕組みです。

赤と白を混ぜて入れると、優しい雰囲気にはなりますが、少し平凡な作品になります。

◆後ろ側にも入れる

花屋さんのこういったアレンジでは後ろは単に後ろ側といった入れ方にすることが多く全く裏側にされがちですが、後ろ側にも注意を払った入れ方にしておくとお洒落に仕上げる事ができます。

後ろにも入れる事で、前から観た時、平面的な 印象にならないという利点があるわけです。花が無い場合でも、葉や副材を入れるだけで、趣のある作品になります。

◆花の高さを変える

アレンジ基本の一つですが、花の顔の高さを変えると、風が通って爽やかな印象になります。

210719area82c

最近おしゃれな花屋さんのアレンジで、逆に花の顔を揃えて並べたものが流行っていますが、そういうアレンジの場合は大抵、短くスポンジぎりぎりに入れたデザインです。スポンジが見えにくく作られ、花の顔の種類も多く使われて、デザインのポイントそのものが違っています。今回のようなデザインの場合は高さを変えた方が美しい印象になります。

花を入れた後、スポンジの見えている所など足元を隠す材料をいれます。この作品の場合はスモークツリーを使っています。花屋さんではこの他にユーカリも買いましたが、少し暑苦しい印象になるので入れませんでした。

このスモークツリーも高さを変えて入れています。同じ場所に低い枝と高い枝という入れ方もします。

◆副材でも空気感

最後に全体のバランスを見ながら、副材を入れていきます。今回は利休草で動きや空気感を出しています。

モンステラの広い緑の面の前に利休草を入れ、きっちりとしたアレンジに変化を付けています。

残しておいた花もこの段階で寂しい部分や、バランスの悪い部分に入れて整えます。

この作品では左側のハンドル脇にバラを短く入れたいところですが、足らなかったので入れられませんでした。花屋さんなら可能ですね。

210719area82a

 

 花が入れ終わった後、リボンを付けて完成!

リボンが地味目な色だったので3種類のリボンを組み合わせています。

リボンは水に当たると張りがなくなる物もあるので、水の扱いにはご注意ください。

 

 

関連記事

【フラワーアレンジメントの本】Jeux de fleurs フランス人デザイナーの素敵な本です!

フランス人デザイナー、ローラン・ポーニッシュの作品を集めた本が誠文堂新光社から今年5月に発売されまし

記事を読む

【フラワーアレンジメント】切り花に良い花が無かった時には花苗を使ってみよう!

今月は春のパラレルをレッスン。レッスン日が丁度、春のお彼岸と卒業式シーズンと重なりました。

記事を読む

【庭の花を使って】フラワーアレンジ② ワイングラスへの入れ方ポイント

庭の花を使ったアレンジの2回目。1回ではお洒落に見える色の組み合わせ方をご紹介。今回は手軽なワイング

記事を読む

【アルス iD Choki】好みの色の組み合わせで名前も入れられる自分だけのハサミ!

 フラワーアレンジを教えていて、ずっと愛用しているのがアルスのクラフトチョキです。切れ味も

記事を読む

【花装飾】畑で咲いていたお花で作品を入れ替えてきました!

花装飾も5日目になりました。昨日は水を全て取り換えましたが、涼しかったおかげで、あまり傷んではいませ

記事を読む

【苔だま】簡単な材料で作れる!夏にかわいくて爽やかな苔だま風な緑をおすすめ

夏の涼しげな緑の演出に、苔だまはとても素敵です。でも、苔だまって本格的に作るとなると材料を集めるだけ

記事を読む

【水彩画教室作品展】花装飾してきました!今年はコスモスの季節にできました

10月1日からの【水彩画教室作品展】本郷台リリスに活け込みしてきました。今年はコスモスが咲き始めの

記事を読む

【水彩画教室作品展 花装飾】10月1日からリリス 10月17日から山手234番館

今年も友人の水彩画教室作品展の花装飾をいたします。今年は一昨年と同様【リリス】と【山手234番館】も

記事を読む

春の花で盛り合わせた優しい雰囲気のテーブルアレンジ ポイントは隣同士の花色!

緊急事態宣言が出されている間、お休みしていたお花のレッスンを再開しました。春しかないお花のある時期に

記事を読む

【桃の花】枝物を使って自然な野山の風情を作るフラワーアレンジ

 今月は桃の花と姫水木の枝物を使って自然な風情を作る パラレル・グロウイングスタイルをレッ

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目です

PMS合唱団42期スタートしました!

来年9月20日ミューザ川崎での演奏会に向けて練習がスタートし

ピノ企画【アカペラワークショップ】34名の方の参加で1回目開催しました!

アンサンブル・ピノ企画の混声アカペラワークショップに続き、今

【Creema】で通信販売を開始して1年経ちました!

昨年の9月に販売を開始して、一年が経ちました。この一年で94

【フラワーアレンジメント】夏に向くアレンジ方法

今月は夏の暑さを涼し気に乗り切るアレンジをレッスン。毎年、7

【アカペラワークショップ】第2弾!透明な響きを女声で!

アンサンブル・ピノ企画で昨年好評のうちに終了した【アカペラワ

→もっと見る

  • お花と合唱が大好きで、今は自宅等でフラワーアレンジを教えている、dewのブログです!
    詳しいプロフィールはコチラ!

  • よかったらフォローしてね!


PAGE TOP ↑