【いけばな】新春のお花の話
公開日:
:
最終更新日:2017/01/03
くらし, フラワーアレンジメント いけばな, 水仙
お正月そのものは冬真っ盛りですが、お花の世界では春がきます。
【いけばな】や【茶花】ではお正月を過ぎるまでは水仙の花を使ってはいけない、あるいは使っても1本だけなど流派によって違いはありますが決まり事があります。
いけばなだと節分までの時期はたいてい冬の時期として、水仙や梅といった花達も貴重な春の気配を感じさせる花という扱いで、『貴重な花が咲きました』という雰囲気にいれる事が主流です。
旧暦のお正月と現代のお正月の季節の違いもありますが、お正月と言ってもまだまだ真冬で、やっと水仙や梅の花が咲くといった頃を表現するという事なんですね。
初春とは言ってもまだ寒くて花は咲いていない、やっと1輪咲いた花が春が近づいている事を知らせてくれている。そんな感じでしょうか。
水仙を使うにも花だけを綺麗!と愛でるのではなく、寒さの中を育った葉の美しさを楽しむ事が主になった活け方をします。葉の曲がりや枚数にしっかりと型があります。
流派によっては節分までは水仙を他の花や枝物と組み合わせてはいけないなんていうところもあります。
それだけ、貴重な花として早春を演出しているわけです。
話しは少し反れますが、いけばなの入れ方の中で注意する決まりごとのひとつに、つぼみの配置を花の下にするか上にするかという事があります。
たとえば、水仙。この花はつぼみが伸びていき、一番上からから花が咲き出します。なので、2番目3番目と咲き進むと咲いた花は上に、これから伸びていくつぼみは下に位置して行きます。なので咲いている花は上、つぼみは下に配置します。
同じように、菖蒲なども咲いている、あるいは咲きだした花は一番上に配置し、つぼみは低い位置に配置します。
そんな自然の摂理を型の中にも表現しているところが、いけばなの自然で美しいところです。
どこかで、お花(いけばな)を観る機会がありましたら、ぜひそんなところにも目を向けてみて下さい。
そして、我が家の水仙も今日初めの1輪が咲きました。
関連記事
-
-
【実生の苗】庭の花から沢山苗ができました!花壇にすき間を空けて成長を待っています
毎年今頃になると、庭のあちこちから以前植えていた花の芽が出てきます。トレニア は本当になにもしなくて
-
-
【フラワーアレンジメント】今月のテーマは春の林
今月のレッスンはパラレルのグロウイングスタイル。オーバルやトライアングルといった、アウトラインを作る
-
-
ヨーロピアンスタイル 絵画からイメージしてフラワーアレンジ
ルーブル美術館でも沢山展示されていた お花をアレンジした絵画。 これぞまさにヨー
-
-
【水彩画教室作品展】花装飾 今年も担当します!
親友が主宰する水彩画教室の作品展会場を花装飾します。2003年に山手洋館で二人の共同個展を
-
-
春の宵にウォーキングは爽やかでした!
スーパームーン綺麗でしたね! 外出自粛になって、元々運動不足な人ですが更に運動不足になっています。リ
-
-
【エアコン】日立白くまくんジャパネットと量販店比べてみました!
昨年暮れ12年使ったエアコンが動かなくなり、この冬は反射式ストーブだけですごしていました。
-
-
【同居家族がコロナ陽性になった】本人と家族の自宅待機期間
とうとう我が家にもコロナ陽性者が出てしまいました。東京まで通勤している息子です。ほとんど
-
-
【桃や桜の枝物を使った】お雛さまに合うフラワーアレンジをレッスン
2月はお雛さまを飾る季節という事で、お雛さまに合う桃や桜を使ったフラワーアレンジを自由な形で
-
-
フラワーアレンジ講習会手順(企業催事)①事前準備
企業がお客様を集めて企業の宣伝を兼ねた講習会をするという企業催事。今回はその講習の手順をご紹介。今回
-
-
【横浜IR構想】広報動画を観てみました!今の私達ではなく子や孫の世代までをも考えた計画
横浜IR(統合型リゾート)の広報動画が4月1日から公開になりました。賛否は色々とあると思うのですが、


