映画【ヒトラー最期の12日間】とジェンキンスの合唱曲【平和への道のり】
先週土曜日に戦争を描いた2つの作品に触れました。
【ヒトラー最期の12日間】
2004年のドイツ、オーストリア、イタリア共同制作映画です。(若干ネタバレあります)
最期まで行動を共にしていた私設秘書トラウドゥルの証言からスタートするのですが、ナチスの敗戦が色濃くなったベルリンの地下壕での1945年4月から5月の様子が描かれています。
国防軍の軍人とヒトラーのやり取りや、砲弾に崩れるベルリン市街地、ヒトラーの思想に共感する少年兵士の姿から、ナチスの最期、戦争犠牲者の様子など、当時の実際の写真を参考にした場面も多数映像表現されていました。
ヒトラーの人物像も興味深かったのですが、宣伝相ゲッペルス夫妻と夫妻に毒殺される子供達の描写など、追い詰められた状況、思想に雁字搦めにされた人達など、重たく考えさせられる映画でした。
エンディングに、映画にも出てくる実名の人達の最期が書かれ、秘書官トラウドゥルの現在の証言映像も出てきて、よりリアルに感じましたが、トラウドゥルの実際の姿を見て本当にそうだったの?と少し言い訳のように見えてしまいました。
でも、実際の人の証言などを元に作った映画として、観て良かったと感じた事は確かです。(もちろん創作部分もあったと思いますが)
そして同じ日の昼間 Oさんの演奏会に行き、カール・ジェンキンスの【平和への道のり】という現代合唱曲を聴く機会がありました。
【平和への道のり】
日本初演奏という事ですが、2000年に初演されて以来、世界で1500回も演奏されている曲だそうです。
英国王立武器博物館の千年紀に記念事業として作られたミサ曲で、10世紀の俗遥、15世紀のパレストリーナの曲、インドの叙事詩など色々なものをベースにつくられなんとも不思議な曲でした。
なんと言っても2曲目にイスラム教のアザーン(礼拝への呼びかけ)が流され単なるキリスト教的ミサ曲では無いと感じさせられました。
どうしても争いは避けられない状況、途中の戦争描写、戦争犠牲者の様子などリアルな言葉で歌われていて、
戦争で死んでしまった人、家族を亡くして悲しんでいる人などを歌った部分では、先日観てきたばかりのミュシャ『スラブ叙事詩』が浮かんできました。
打楽器が印象的なオーケストラとの共演で、映画やゲーム音楽といった現代の情景音楽の一面も感じる曲でした。
こちらはYou tube にあった 第5曲のサンクトゥス
これから先、色々なところで演奏されていくのではないでしょうか。
たまたま同じ日の昼間に『平和への祈り』を演奏会で聴き。夜に『ヒトラー最期の12日間』をアマゾンプライムの無料映画配信で観る事になり、強烈な印象の2つの作品に頭が冴えてしまってなかなか寝付けませんでした。
関連記事
-
-
今年が良い年になることを願っているのですが
2024年の年明けに立て続けに起こった能登の地震と航空機事故。被害に遭われた方にはお見舞い
-
-
2018年 今年はどんな事をしていたか
本当に毎年あっという間に過ぎていきます。記憶に残らないような漫然とした日もいっぱいありました。どん
-
-
2018年も家族新年会でスタートしました!
明けましておめでとうございます!今年もよろしくお願いします。風邪でスタートした年もありま
-
-
2022年今年は変化を感じる年だった!
コロナウイルスに翻弄され続けた3年目の今年。100年前のスペイン風邪の時、終息に3年掛かったとか。
-
-
【パリの思い出】11月4日はフォーレの命日でした
11月4日がフォーレの命日って事を思い出しました。2年前のこの日はパリでフォーレのレクイエムを歌って
-
-
妹の○暦誕生会は女子会で!
人生の大きな節目の誕生日を迎えた妹が、普段お世話になっているお友達と母、姪、娘などで女子会を開きまし
-
-
【DCappella(ディカペラ)】聴いてきました!!すごい!
2018年に新しくオーディションによってメンバーが選ばれ結成されたディズニー公式の7人のアカペラグル
-
-
【インフルエンザA】と診断され薬をもらえた人ともらえなかった人
年明けからまったくこちらが書けずに松の内が過ぎてしまいました。実はインフルエンザに罹っていました。1
-
-
【フェルトブローチ】依頼品のカメオ風ブローチを作りました
以前作ったハリネズミのブローチをとても気に入ってくれたSさんから、先月バザー出品用作品を
-
-
前の林が開発される事になって思う事・・・
30年慣れ親しんだこの眺めも無くなる事になりました。バブルの絶頂期、駅から遠いけどこの景色が気に
- PREV
- 財布を落として慌てた話・・・
- NEXT
- 【ヨハネ受難曲】全曲練習しました!


