【フラワーアレンジメント】新春のお花の話
公開日:
:
最終更新日:2017/01/06
フラワーアレンジメント
前回は【いけばな】での新春のお花の事を書きました。
【いけばな】ではお正月という大きな節目を決まりごとや型で表現していますが、【フラワーアレンジメント】ではどうでしょうか。
ひと言で【フラワーアレンジメント】と言ってもどの国の?という事になってしまいますから、ここではヨーロッパ・アメリカそして日本をイメージして下さい。
さて、ヨーロッパなどのキリスト教圏ではクリスマスという大きな行事がこの年末と新年にまたがって行われます。なので、クリスマスに向って装飾されたものがそのまま日本のお正月時期まである事になります。
ですから、昔はお正月後の時期は実際には真冬になって特に北の地方では花などはなくなってしまいます。なので、ドイツでは【トロッケンゲビンデ】というような木の実やドライフラワー、ビーズを使った造花が楽しまれていました。春というよりは真冬の花ですね。
<トロッケンゲビンデ>
日本ではどうでしょうか。昔はやはり花が少なかったので【いけばな】では季節の決まりがあって材料を使いすぎないかたちに活けたりしていました。その決まりを現在でも風習や流儀として新春のお稽古をしていると思います。
現代では実際花屋さんにはお正月を過ぎると一気に春の花が並びます。
なので【フラワーアレンジメント】でもスイトピー、フリージア、チューリップ、ラッパスイセンなど、暖かい地方で栽培された春の花を使った花達で、明るい色味を楽しむデザインで新春を表現します。
日本のフラワーアレンジでは、日本人的感性も入って、和のお正月の雰囲気(松、竹、千両)をミックスしたデザインから、春を先取りした花で新春を表現しています。
【季節の先取り】がポイントかもしれません。
でもそうやって、何年もこの時期のフラワーアレンジをしていると、本当の春、スイトピーやチューリップが咲く頃には新春感は無くなっているというのが実は本音・・・。
なのでやっぱり、パステル調の色味の春の花が花屋さんに並び出すこの時期が新春と言える季節。
思い切りパステル調のかわいい色味で花を揃えて、フラワーアレンジするのが、この季節の楽しみ方ではないでしょうか。
関連記事
-
【フラワーアレンジ】あじさいをフルーツコンポートに洋風アレンジ(入れ方とポイント)
今月のレッスンはアジサイを洋風な器にアレンジしました。今回使った花器はフルーツを盛り合わせるガラスの
-
【プレゼント用花束】花屋さんみたいな花束の作り方をレッスンしました
今月は色々なシーンで花束贈呈の機会が多くなるシーズン。 花屋さんにも綺麗なお花がいっぱい!自分
-
【牛乳パック】を使った【プレゼント用フラワーアレンジ】作り方
【牛乳パック】を使った【プレゼント用のフラワーアレンジメント】の作り方をご紹介。お庭の花や気に入った
-
【フラワーアレンジメント】秋の景色をガーデンスタイルで!2
今月はガーデンスタイルで秋の景色のイメージを表現するレッスン。前回の辻堂とは1週遅れのレッスンとい
-
【プレゼント花束】100円ショップのラッピング用品でも作れます!(作り方)
今月のレッスンは花束の作り方。花束というよりラッピングの方法をレッスンしました。シュトラウスとは違う
-
山手234番館【水彩画作品展】に花装飾してきました!
【山手234番館】で10月17日から【水彩画教室作品展】が始まりました。今年は中型の作品をメインに、
-
夏の葉物アレンジ2 トロピカルなイメージで夏らしく
夏の葉物アレンジ2回目。今回は夏らしい材料を使って南国のイメージにアレンジした作品をご紹介します。前
-
【プリザーブドフラワー】コンポートを使ったアレンジ (作り方)
小さなコンポート(足付き花器)にプリザーブドフラワーをアレンジ。花器は実は以前に別の作品に使った
-
【フラワーアレンジメント】葉物(グリーン)の上手な使い方講座1【レザーファン(シダ)】
フラワーアレンジメントでは花がメインといっても、葉物の選び方と使い方で雰囲気が随分と違ってきます。今
-
【フラワーアレンジメント】今だけの花材を使って初夏を楽しむバスケットアレンジ
一年のうちで季節の花が花屋さんに一番多い季節。そういった材料を使って季節感を