【投げ入れ】留めを入れて簡単な夏のアレンジ
公開日:
:
フラワーアレンジメント 夏, 投げ入れ, 持ちが良い, 留め

夏の暑い時期、どうしても生の花を敬遠しがちですが、涼し気な器に活けられたお花は格別の癒しになります。
水を多く使う投げ入れなら、傷みも少なく、花材によってはひと月楽しむ事もできます。
今月はそんな夏向きの投げ入れをレッスンしました。
花器にただ花を入れただけだと、どうしても花が固定できず形が決まりません。今回は口が広い花瓶に応用できる留めを入れてアレンジしました。
盆栽などで使うアルミニウム線を使うと、柔らかく扱いやすいうえに錆びにくいのでお勧めです。銀色と茶色がありますが、どちらでも花器の色に合わせて選ぶと良いでしょう。太さは12番か14番が扱いやすいです。

器に合わせて、今回は50センチ位に切ってから、花が留まりやすいように縦横に線がくるように曲げます。茎は上の方に集中するので、上部の方に線が多くなるように曲げると良いです。

これだけで、かなり入れやすくなります。
花材は持ちが良いアンスリュームの花と葉を中心に使い、水が汚れにくいバラを選択しました。バラの他カーネーションで代用するのも良いですね。茎に毛が生えているものや、細く柔らかい花材は傷みやすく水の痛みにつながります。
材料を多く使い過ぎないというのもポイントですね。
緑のアンスリュームとバラをフォーカルポイントにしたHさんの作品↓↓

逆に大きなアンスリュームを飛ばして動きをつけたSUさん↓↓

あずき色のアンスリュームとバラを重心にして、安定した美しさのSIさんの作品↓↓

投げ入れでも、どこを見せたいか、どこが作品の中心的な部分なのかを意識して入れる事が大切です。全てが同じ長さだったりすると、何を見せたいのかわかりにくい作品になります。綺麗だしこれを見せたいと思ったら、思い切って短めに入れる事をお勧めします。短くすると花の顔が見やすくなり、自然とそこに目が行きます。

夏でもひと月以上飾る事のできる花材もあります。ぜひ涼し気な空間を演出してみてください。
注、お水を頻繁に取り換えてあげるのは必須です。
関連記事
-
-
葉物を使って、夏に長持ちする生花アレンジをレッスン
今月のお花は生花を長持ちさせる事をメインに考えたレッスン。毎年、この時期のレッスンは持ちが良いアレン
-
-
【企業催事講習会用】試作品を制作中!東京堂にも行ってきました
来月初めという事で依頼されている【企業催事講習会】詳しい事は絵画展の花装飾が終わってからという事にし
-
-
【フラワーアレンジメント】紫陽花を使った洋風なフロウイングスタイル
今月は紫陽花を使って初夏のフロウイングスタイルをレッスン。紫陽花が沢山ある時ならではのデザインです。
-
-
【フラワーアレンジメント】個性的な素材を使ったテーブルアレンジ
今月はテーブルアレンジをレッスンしました。前回の辻堂教室では大輪のラナンキュ
-
-
あすすめ動画 フラワーアレンジ基本パターン 海外編
フラワーアレンジの動画は海外でたくさんつくられています。超初心者向けから おしゃれな上級者向けまであ
-
-
【フラワーアレンジメント】お皿を使った紫陽花アレンジ
今月は大きめのお皿を使った紫陽花のアレンジをレッスン。 お皿の様な平たい器に季節のお花の代表格アジサ
-
-
おすすめ動画 フラワーアレンジ作り方 ポーラ・プライク 説明付き
イギリスのフローリスト ポーラ・プライクさんのキャンドルを使ったアレンジの動画をご紹介。
-
-
【ハロウィンウォーク2019】横浜山手西洋館 今年はシックな飾りつけです!
秋の横浜山手西洋館はハロウィンの飾りつけで華やかです。今年は時間が無かったので234番館、エリスマン
-
-
【ナチュラルクリスマスリース】緑の香りも楽しめる生リースを作りました!
今月のレッスンはクリスマスリース。クリスマスリースと言っても生グリーンを使ったものからドライフラワー
-
-
【フラワーアレンジメント】秋極まる季節の花でお洒落なアレンジを
秋極まり冬の気配も立つ季節の、色味に趣がある花達を使ったアレンジをレッスン。形は完全に自由です。大き



Comment
茶花でも留めを使うことがあります。
茶花は茎を使って、ぐるぐる回っちゃうお花を固定するのに役立てます。
同じ花材なのに、それぞれ個性が出て楽しいです。
こんなお花がお部屋にあったら、涼しげですよね。
CDさん
茶花だと少しの花で自然の風情を切り取った景色を作らなくてはいけないので大変ですよね。
生け花でも、古い格式ある生け方だと、自然の枝を留めにつかったりしますよね。
今回使ったアルミ線は柔らかくて使いやすく、何度も使えるので、
一回用意しておくと、普段のお花を飾る時に便利でお勧めです。