【赤毛のアン】松本侑子新訳版を読みました!アンのルーツはスコットランドだったんですね!
【赤毛のアン】を一番初めに知ったのは、小学生の時叔母からクリスマスプレゼントにもらった本からです。その本は児童文学として出版されていた省略部分の多いアンでした。探偵小説や冒険小説が好きだった私はその時ははっきり言ってそれほど面白いと感じませんでした。
その後中学生になってから図書室で【アンの青春】村岡花子訳を見つけ、続編なんだぁ・・・と手に取り、読み始めてすっかり虜になりました。
【アンの青春】を読んだ後、そのシリーズの【赤毛のアン】をもう一度読み直しました。
小学生の時とは印象も違って、苦手な前半部分(私は前半が苦手でした)からのアンの成長ぶりが、同年代の自分と重なってとてつもない刺激になりました。そして、【青春】、【愛情】とシリーズ10冊を次々読んでいきました。
高校生になってからはお小遣いで買ったり、プレゼントしてもらったりして全てを揃えました。
それを50年近く経った今でも残してあります。
大人になってからも単行本(村岡花子訳)も買って、気分を変えたい時、落ち込んだ時などに何回も読み返しました。
本屋さんには別の翻訳者のアンシリーズもあり一度読んでみたいと思いながら、その後はなかなか手が出せずにいました。
ここ20年近くは【赤毛のアン】を読む機会もなく過ごしていたのですが、Netflxで放送されていた【アンという名の少女】を観た事、新型コロナウイルス問題で家にいる時間が多くなった事で、松本侑子翻訳の【赤毛のアン】を読んでみる事にしました。
沢山の翻訳者が翻訳している【赤毛のアン】の中でも、松本侑子訳のこの本は全文訳で巻末に膨大な参考資料をもとにした沢山の注釈や参考文献からの引用などが載っているという事で興味をもちました。
モンゴメリーの原作では巻頭にブラウニングの詩の一節が書かれていたり、当時のカナダでの出身地によるアイデンディティの違いをしっかりと書いている事など、面白く読みました。たまたま近年にイギリスの歴史的な題材を元にしたお話に触れる事が重なっていてスコットランドとイングランドの確執などが新しい知識となっていました。なのでアンやマリラなどがスコットランドをルーツに持つことなども知る事ができ、人物像が膨らみました。
あれこれやりながらの読書なので、今回も時間が掛かりましたが、【赤毛のアン】と一緒に【アンの青春】も購入してあります。アンのシリーズの中で一番好きな【アンの青春】! 次が楽しみです!
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私もご多分にもれず、中学生のころ、アンにハマっていました。
アンとダイアナの「太陽と月のあらんかぎり、、、」と、永遠の友情を誓った友とはなんと今でもお付き合いしていて
「私たち可愛かったねー」と笑いあいます。
青春の本ですね。
Netflixのアンも観ました。
が、本を読み返すことはなかったです。
おうち時間がある今、読み返すのも良いですね。
今回読んだのは完全訳だったのですが、違和感なく読むことができました。
注釈などが沢山あって、なるほどねーと思うところや、古典の引用なども、どこから引用しているのかなどが書かれていて参考になりました。
【赤毛のアン】巻頭にモンゴメリーが早くに亡くなった自分の父母に捧ぐと書いていたり、
【青春】では影響を受けた恩師に捧げていたりしているのが分かったのが印象的です。