【ルーツ】2 出身の地域を知る方法 苗字って面白い
ひと言にルーツと言っても、知りたい事の内容は様々ですが、自分の先祖はどこにいたのかどこからきたのか全く分からない人も、今どきはインターネットで大まかな地域を知る事はできます。
人名力別館も分かりやすいサイトですし、由来も書かれています。大まかな地域がわかっているならネットの電話帳というのも地域ごとの苗字の多い順がわかります。
ただ、最近では個人情報の保護の為に電話帳に公開していない人も多く以前と比べて電話帳に登録されている件数が極端に少なくなっているのではないでしょうか。
それでも、苗字を入れると、日本全国のどこにどの位の同じ苗字の人がいるかわかります。これで、どの地域に苗字が多いか、特に多く在住している場所をいくつかポイントとしてあげる事ができます。
この多く住んでいる地域は、その苗字の発祥の地や関連性のある土地である事が多いです。
苗字の由来といった事も関係してきますが、親や祖父世代の話などを総合すると、意外と出身のポイントは見つけやすいものです。3~4代前にさかのぼれると良いのですが、不思議と2代前程度の世代が住んでいた場所に、同じ苗字の人が多かったりしています。
全く話を聞いた事の無い人は、かなり大変な作業かもしれませんが、自分の親が生まれたり住んでいた場所位は聞いた事があるのではないでしょうか。
これに関しては、昔話情報を沢山集める事に越した事はありません。
その段階ではっきりしなくても、いくつかポイントが絞られたら、その地域の郷土史などを読むと同じ苗字の人の功績などが出てきて、以外と親戚の人の苗字があったりするものです。
この郷土史を読むというのは少し大変な事かもしれませんが、ルーツを知りたいと思った興味の延長として、自分と同じ苗字の人が昔こんな事をしたんだなぁという事を知るのも楽しいものです。
そしてそこに歴史の中のご先祖様がいるともいえます。
公家、武家、神職、といった古い時代からの由来のある苗字。地名由来も多く、職業由来の苗字などもあります。
例えば、苗字ランキング2位の鈴木さんなどは、物部氏の子孫ですが三重和歌山の熊野地方の豪族で水軍として有名。水軍として全国に散らばって子孫が増えたという事でしょうか。
武士由来の苗字なら、国替えなどで移動した地域に多く住んでいたりして、歴史と密接に関係しています。
最近私が面白いと思った、苗字と歴史と地名の話で、上杉謙信のルーツが大船だったという話があります。
東海道線の大船駅の近くに長尾台というバス停があるのですが、その長尾台には鎌倉時代には城があり、長尾という武将が住んでいました。しかし北条と戦って負けてしまった事で散りじりとなり越後に行った長尾氏の子孫にあたる長尾景虎が元々関東管領でやはり北条との争いで関東を追われ逃げてきた上杉氏の名をもらい上杉謙信となったわけです。
なので、例えば山形の上杉さんのルーツは大船かもしれないなんて事も言えるわけです。面白いですよね。
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