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【ルーツ】4 苗字のルーツを調べて分かった事をまとめてみました 

公開日: : 最終更新日:2018/09/06 ルーツ , ,

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苗字のルーツを調べるという作業は今回が初めてではありません。15年ほど前に、すでに80歳を過ぎていたIさんが緻密な作業で調べてくださいました。

Iさんは当時図書館で全国の電話帳から同じ苗字を拾い出していました。我が家の場合は伊勢出身と分かっていた事もありましたが、伊勢の他にも、石川や大坂などに伊勢以上に同じ苗字(中出)の家がありました。

それでも、我が家のもう一つのキーワード、桓武平氏という事に一致する場所として、津市伊勢平家の発祥の地があるという事で伊勢北部付近である事。その近くに同じ苗字の人が沢山あつまっている地域がいくつかありました。

Iさんはその他にも郷土史などその地域の歴史を書いた文献を調べ関連性のありそうな部分をコーピーしてくださいました。

 

室町、戦国時代にわたる統治者や家来地域の豪族などの関係が書かれていて、少し私には難しかった記憶でしたが、ポイントになる名前がいくつか出てきて、確信につながっていきました。

近くに七栗城という城があったという事。その七栗という名前に聞き覚えがあって、なんと同じお寺の我が家のすぐ横に墓地があったからです。

そして以前から知ってはいましたが見たことの無かった戸塚の鈴木家の家系図に、我が家と七栗氏などの姻戚関係が書かれてあった事に加え、前回(ルーツ3)書いたような、古地図を含め膨大な地図で統計調査し、確実にそのあたりに住んでいたと確信したわけです。

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それでも、当時住所をはっきりと絞り込むまではいきませんでした。

貴重な資料をインターネットで発見

今回、再度自分で調べてみてわかったのは、最近は電話帳に名前を載せなくなった(個人情報)の事もあって、簡単にインターネットで調べられても以前調べていただいた時ほどかたまっている地域はありませんでした。

そうやってインターネットで地名と名前を検索していて、ある資料に到達したのです。

それは、M氏のルーツを依頼された国学者のS氏の調査結果でした。

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そこには全く知らなかった加藤千蔭 という江戸期の文人がM氏の親戚であるという事から、加藤氏のルーツへと進み、その系図の中に、以前調べてもらった時と同じ鈴木家の系図が書かれてあったのです。

そのS氏の資料を見ていくと、その加藤氏のルーツのキーポイントに中出出身の女性を後妻にした仁木家の末裔七栗家の事。そしてその後妻の兄を頼って子供達が戸塚江戸に出て成功していった事が書かれてありました。

その妻の兄というのがなんと、我が家の過去帳ではじめに書かれている与右衛門与休だったのです。

この資料には寺などを調査した事も書かれてあって、戸塚の我が家の寺にまで足を運んだという記述の他、この加藤家が伊勢松阪出身であり、読み進むと中出出身の後妻が生んだ子供の一人が実家中出の養子となり、その家が松坂油屋町の地主だったなど、私が読む事が出来ない、昔の松阪の本からの内容が書かれてありました。

この事は私にとっては大発見だったのです。日本語とはいえ古い時代の本など読む能力のない私では知る事のできない内容です。

 

そして分かった事・・・。

それは与衛門与休の2代前、祖父に当たる惣兵衛上州中出から来た人である事。本苗が鈴木だというのです。日本で2番目に多い苗字の鈴木さんなのです。

なので、上州での中出という地名や鈴木氏の痕跡を探してみましたが関連性がありそうな事はみつかりませんでした。

なら、なぜ惣兵衛は上州から来たのか?

1600年初め頃の上州の政治的様子などを含めて調べてみましたが参考になる情報は少なく、ここで迷宮に再び入っていく事になってしまいました。

という事で、ここで一旦

私の考えを入れてまとめてみる事にしました。

桓武平氏、女系家族という言い伝え

伊勢近郊には中出という地名や苗字も多いという事 等。

伊勢や津、伊賀では平家の末裔が住んでいた場所に中出という地名も多く、苗字としても中出は多いのです。そこに上州から出てきた 惣兵衛(鈴木)はその中出の娘と結婚し中出を名乗るようになったのではと考えました。そうすれば、どうにか辻褄が合うのです。

なので、ここでこれ以上調べる事は一旦休む事にしました。実際これ以上はかなり難しい調査になり、私には能力的にも無理なのではと思っています。

それでも今回分かった加藤、鈴木、七栗、中出の系図やIさんの資料などを参考にして、伊勢から移住したであろう1600年1700年代の人達を組み合わせて家系図を書いてみる事にしました↓。

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まとめてみると、親戚が複雑に関係している事もわかり、伊勢松阪という同郷の人達が協力し合い生きていた事を知る事ができました。

そして、

今回の資料発見の最大の収穫は松坂市の清水寺に、油屋町にあった中出家のお墓があるという事が分かった事。

少なくとも、伊勢から出てきたという我が家の言い伝えの元になる部分には行き着いたのではないでしょうか。

来月、伊勢に【ルーツの旅】を予定しているので、そのお寺に行ってみようと思っています。

 

 

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