*

【日本沈没2020】Netflix全10話 観終わっての感想

公開日: : 最終更新日:2021/02/13 アニメ, ドラマ , ,

200715nipa1a

小松左京のSF小説【日本沈没】を現代に置き換えてアニメ化したと話題になったNetflix【日本沈没2020】を観ました。1話25分で全10話です。

1973年に映画館で観た【日本沈没】の面白さ、あの頃の世紀末的映画の数々を、新鮮に楽しめたその感覚が、アニメではどんなふうに描かれるのか興味がありました。

アニメという事があっても、お話の面白さは変わらない。面白いものは面白いはず。

200715nipa3a

でも、残念ながら、最後までやっと観たという感じ。

大変な事が起こっているのになんだか簡単に次の展開。リアルな大変さと非現実的な展開がうまく混ざっていません。ご都合主義な幸運が次々とやってきて違和感があります。

10話という長いスパンにしている事で描かれるエピソードにも無理やり感があり、登場人物の目線というお話の趣旨にしても、もう少し全体がどうなっているのか知る事ができなければ、絶望感や恐怖が伝わってきません。本当にそんな事が起こったら、大混乱な中で人々はどうやって現状を知っていくのでしょうか。行動の目的性も弱い気がします。

主人公達の置かれる状況、描かれる内容のリアル感とフィクション感の濃度の違いを感じます。

救世主のように現れるカイトも登場人物的には面白いのですが、単に賢い強運の持ち主で頼りになるという以上に急に超人になったりする事が、なんか変と感じさせます。

アニメだからこそできる事をしたかったのかもしれませんが、だとしたらお話を一から組み直す必要がある気がします。10話という長さにどんな事を入れたかったのか、あるいは10話にしなくてはいけないお話なのか。SFなのか人間ドラマなのか。

きっと、人間ドラマとして描きたかったのだろうと思うのですが、今、目の前で起こっている事が半端ないほど大変な事なので、ひとりひとりの感情の部分が多すぎると感じてしまうのかもしれません。必死に生きる事だけを追った時、どんな風に行動するのでしょうか。展開のスピード感にバラツキがあったり、時間経過などが分かり難くも感じました。

地球規模の大災害の描き方も中途半端な印象。もっと、危機感を感じさせる書き方はなかったのでしょうか。

SFなんだから、作り話なんだからと、何度も【?】と感じる部分を無視しながら観続けたという印象です。

 

 

関連記事

【鳳凰の飛翔】19話20話21話 簡単あらすじと感想

2018年9月Netflixで配信が始まった中国ドラマ【鳳凰の飛翔】のあらすじと感想です。衣装、セッ

記事を読む

【鳳凰の飛翔】4話、5話、6話、簡単あらすじと感想

2018年9月Netflixで配信が始まった中国ドラマ【鳳凰の飛翔】が面白いです。衣装、セットなども

記事を読む

【鳳凰の飛翔】58話59話60話 簡単あらすじと感想

 2018年9月Netflixで配信が始まった中国ドラマ【鳳凰の飛翔】のあらすじと感想です。衣装、

記事を読む

【彼女の私生活】全16話 秘密の趣味がアイドルの追っかけという楽しいラブコメ

★★★★☆2019年韓国【彼女の私生活】全16話Netflix アイドルの追っかけが趣味の美術館のベ

記事を読む

【100日の郎君様】かりそめの夫婦の切ない運命が描かれて余韻の残るドラマ!

★★★★☆2018年韓国【100日の郎君様】全16話。朝廷の陰謀で命を狙われ記憶喪失になり庶民の中で

記事を読む

【ダークDARK】NETFLIXシーズン1 時空を超えて起こるSFミステリー!面白い!

2017年にシーズン1が配信されてから、面白いと話題になっていたドイツ製のSFミステリー【ダークDA

記事を読む

【ザ・キング 永遠の君主】Netflix9話・10話 簡単あらすじと感想

Netflixで2020年4月から始まった韓国ドラマ【ザ・キング 永遠の君主】9話10話が配信されま

記事を読む

【運命に、似た恋】第3話 『恋に落ちて』副題そのままなロマンスが!

絵に描いたようなロマンス・ストーリーになってきました。過去に出会った事のある二人が、再び出会ってその

記事を読む

【アウトランダー】シーズン5Netflix 新たな土地での生活と新な危機(ネタバレ有)

2014年に始まった英米合同製作という豪華なテレビドラマシリーズ。2020年に公開されたシーズン5を

記事を読む

【バーニング劇場版】村上春樹原作の短編小説を映像化した作品

【バーニング劇場版】をNetflixで観ました。この作品は村上春樹の作品を映像化するというNHKのプ

記事を読む

Comment

  1. AB より:

     dewさんの感想から推測すると小松左京の原作とは
    随分違いそうですね。 原作のある映画は原作とは
    異なる視点で描くべきだと私は思ってます。でも面白く
    なければダメですけどね。 例えば「犬神家の一族’71」
    なんかは「湖面に突き立った足」というシーンで原作を
    振り切っていますよね。 「日本沈没」は原作の圧倒的な
    迫力を考えると映画化は不利でしょうねえ。 最近の映画
    で原作を凌駕した作品はあまりないかも・・・しいて言えば
    「紙の月」くらい。宮沢りえの演技力で個性的な作品に
    なているのではないかと I think。

    • チョコ より:

      私、原作読んでないです・・・。
      ABさんのお話伺って、原作読んでみたくなりました。

チョコ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

【ハロウィン】フラワーアレンジメントの楽しみ方

ハロウィンの季節を楽しむフラワーアレンジメントはデザイナーの

【フラワーアレンジメント】秋景色とハロウィン

今月は秋景色の中にちょっとだけハロウィンの雰囲気をしのばせた

【青春かながわ校歌祭】に参加してきました!

今回が20回となる神奈川県の県立高校の校歌祭に参加してきまし

【BACH ロ短調ミサ曲】どんどん進みます(汗)

今週のPMSはロ短調ミサ曲。 『Et incarnat

法事のお花アレンジ

法事で本堂にお供えするお花をアレンジしました。 ラウン

→もっと見る

  • お花と合唱が大好きで、今は自宅等でフラワーアレンジを教えている、dewのブログです!
    詳しいプロフィールはコチラ!

  • よかったらフォローしてね!


PAGE TOP ↑